公益財団法人 日本生涯学習協議会(所管:内閣府) 監修・認定 パンコーディネーター認定講座主催

一般社団法人 日本パンコーディネーター協会は、パンを通じた生涯学習の普及推進を活動の大きな目標に掲げ、食の世界でのプロフェッショナルを育成・輩出することを目的としています

 

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バゲット トラディショナル カンレミ


カンレミとは1980年ごろに再生された原種に近い小麦で、フランスのリマーニュ地方で栽培されています。色が濃くて風味も強く、この小麦で作ったパンは、しっかりとした噛み応えのあるクラストと、もっちりとしたクラムが特徴。噛めば噛むほど小麦の味が広がります。しかし栽培が難しいため、2年後には作られなくなる可能性もあるとのこと。今のうちに是非味わっておきたい。


カマンベールとミックスペッパーのサンドイッチ
〜小麦の風味を味わうためには、シンプルな素材がよく合います。〜

カマンベールとミックスペッパーのサンドイッチ 材料
カマンベールチーズ
エシレバター(無塩)
ミックスペッパー


無塩のエシレバターを薄くぬり、白カビタイプのチーズ(ブリーやカマンベールなど)をのせたら、その上にクラッシュしたミックスペッパーを振ります。チーズはなるべく風味の穏やかなものを選ぶと好相性です。
ペッパーがアクセントになっていますので、朝食としてはもちろん、またスナックとしてビールなどにもよく合います。


*白カビタイプのチーズは、青カビタイプやウォッシュタイプなど他のチーズと比べると、マイルドな風味で他の食材と合わせやすい便利なチーズです。 今回のチーズは、無殺菌乳から作られたエルベ・モンスのカマンベールセレクションAOCを使いました。このチーズは白カビチーズの中ではしっかりめの味わいで、チーズの旨味を存分に感じさせてくれます。またバターでコクをプラスしていますが、その代わりにリッチなタイプのチーズ(ブルソーやバラカなど)を使うこともできます。


ゴマ味噌ペースト

ゴマ味噌ペースト
〜和風でもこんなにおいしく〜
材料
練り白ゴマ
麦味噌
ピーナッツペースト
甜菜糖
木の芽(トッピング)


フランスパンはついつい洋風に食べてしまいがちですが、和の食材とも驚くほどよく合います。小麦粉、塩、水、酵母というシンプルな素材で作られているので、ご飯のように無理なく他の食材とあわせることできます。そうすることで、普段食べ慣れている和食材の意外なおいしさを再発見でき、バラエティが広がって食卓の楽しみもアップします。
練りゴマ、ピーナッツペースト、麦味噌をそれぞれ2:2:1の割合で練り合わせます。お好みで甜菜糖を加えると、優しい甘みが加わってまろやかになります。スライスしたバゲットに塗ってお召し上がり下さい。
このペーストは常備しておくととっても便利。パンだけでなく、野菜スティックや豆腐などあわせることもできます。



ブリオッシュ ナンテール


ブリオッシュといえば丸い頭の形をしたア・テットが有名ですが、ナンテールとは型に入れて焼いたもののこと。卵とバターをたっぷり使い、まるでお菓子のような食感です。手でちぎってブロックのまま食べたり、食パンのようにスライスして食べます。
今回はトーストして香ばしさを楽しむレシピと、冷やしてお菓子のように楽しむレシピをご紹介します。


ブリオッシュのアイスクリーム添え

ブリオッシュのアイスクリーム添え
〜しっかり目に焼くとさらにおいしく〜

材料
バニラアイスクリーム
季節のフルーツ(メキシコマンゴ)


厚めにスライスしたブリオッシュをしっかり焼き色がつくようにトーストします。表面はカリっと香ばしく、中はしっとりふんわり。その上にバニラアイスクリームのせて、季節のフルーツを添えます。
熱々のパンと冷たいアイスの取り合わせが絶妙です。



ブリオッシュのトライフル

ブリオッシュのトライフル
〜ミルクティーとご一緒に〜

材料
マスカルポーネチーズ
メープルシロップ
フレッシュ ベリー類


イギリスの伝統的なスイーツ トライフルを、ブリオッシュで作ります。適当な大きさに切ったブリオッシュをガラスの器の底に敷き詰め、メープルシロップをたらしてパンにしみこませます。シロップはたっぷりめのほうが断然美味しい!その上にマスカルポーネチーズを乗せ、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリーなどのベリー類を乗せます。さらにもう一層同じように重ねていきます。そのまますぐに食べてもいいですが、冷蔵庫で冷やすと味が馴染んでおいしさアップ。
冷たいデザートには、熱々のミルクティーとご一緒に。


*マスカルポーネチーズ
伝統的なトライフルはカスタードクリームを使いますが、今回はそのまま使えてお手軽なマスカルポーネチーズを使いました。このチーズはティラミスの材料にもなることで知られています。通常チーズには酸味や塩味がありますが、マスカルポーネは濃厚な乳の甘みだけが楽しめるチーズなので、そのままクリームのようにして使うことができます。少ししっかりしたクリーム状なので、お好みで牛乳などを加え、ゆるめて使うこともできます。


*紅茶は紀ノ国屋 インデアン テイ アッサムを使いました。インドのアッサム地方で産出された紅茶です。鮮やかな水色、バラのような香りとボディ(コク)のある風味が特徴で、ミルクティーには最適です。


今回パンの楽しみかたをご紹介したパンコーディネーター
今堀里映さん
今堀里映さん(パンコーディネーター エキスパート)

パンコーディネーターエキスパート/CPA認定チーズプロフェッショナル/フードアナリスト2級(ブレッド部所属)
マクロビオティックを取り入れた、心と体に美味しいパンライフを提案
6年間の美術画廊勤務をへて、人の心を愉しませる“ツール”として、アートと食は切っても切れない関係にあることを知る。
食のなかでも特にパンに傾倒し、ヨーロッパをはじめアジア、アメリカと国内外のパンを食べ歩く。
食べることが好きでフードアナリストの資格も取得。ブレッド部に所属し、試食会、講演会、講座などの企画運営を補助している。
パンと合わせる食材のうち、特にチーズを中心として、ベストマリアージュを探るべく日々試食を重ねている。 「食べ物がその人を作る」をモットーに、体にも心にも美味しく、より健康的な食べ方を提案していきたいと、現在マクロビオティックも勉強中。
今後パンレシピの開発やセミナー開催、パン店プロデュース、執筆など、パン食文化向上のために幅広く活動し貢献していきたい。
アート・コンサルティング「IMAHORISH」主催/アメリカのクシ・インスティテュートにて、レベル3修了

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